MAZDA MX-30 のチーフデザイナーによるトークショーを聴きに行った

現時点で、私が一番いいと思っている自動車メーカーはマツダです。

社会人歴が浅く、お給料もそれほど多くは無いのに金のかかる趣味を楽しんでいる私は四輪車を新車で購入することなどできませんが、国産普通車を買うならマツダは推しメーカーです。

今回、マツダが昨年の東京モーターショーにEV車として登場したMAZDA MX-30(以下 MX-30)のチーフデザイナーを担当された 松田 陽一 氏のトークライブイベントの案内が来たので参加してきました。

主催は、兵庫県にマツダディーラーを展開している株式会社神戸マツダ
神戸マツダは、2020年10月、ジェームス山にマツダとしては全国初のイベント商業施設である神戸マツダイベントスクエアを開設しており、今回はマツダ株式会社の松田氏を招待した形で開催されました。


トークショーは、参加者による撮影や録音は禁止されていたためすべてメモを取ってきました。


冒頭では、神戸マツダの紹介VTRが上映されました。
神戸マツダは、2018年から3年連続で「ホワイト500」に選出されており、『5HAPPY』というテーマを掲げて社会貢献に取り組んでいるということなどが紹介されました。


続いて、チーフデザイナーの松田陽一氏によるトークショーが始まりました。

『MX-30魅力ツアー』と題したトークショーは、まずは松田氏の自己紹介から始まりました。
松田氏は、MX-30のチーフデザイナーの前はCX-3を担当しており、その後にMX-30に取り掛かったそうです。愛車は、自分が関わったCX-3とNAロードスターだそうです。

チーフデザイナーという仕事は、デザイン部門の40~50人を取りまとめる役割なのだそう。


MX-30には『MX』の名が冠されていますが、『MX』はマツダが新たなチャレンジをする際につけられるとのことで、今回のMX-30は、10年後にマツダが目標として掲げる「全車種に電動化技術搭載」の第一弾として位置づけられています。

MX-30には、ヒューマンモダンというデザインコンセプトを掲げ、『親しみやすく新しい』といったイメージでデザインされているとのこと。
最新のデザインではありながら、どこか懐かしさやメカメカしさを持たせ、松田氏の愛車のNAロードスターのリアエンドにそれとなく似ている気がします。


マツダは、「魂動デザイン」を初めて採用した商品群でブランド表現の基礎を固め(フェーズ1)、MAZDA3 からはフェーズ2としてブランド表現の幅を広げていくという戦略をとっているようです。
MX-30は、そこからさらに次元を変えた表現をしたとのこと。いいものを研ぎ澄まし、強さを表現した魂動デザインから、強さを抜いてリラックスした雰囲気をイメージしたらしい。


MX-30は、シンプルな印象ではありますが実はかなり凝った造形をしていて、図でも説明されていました。

MX‐30は観音開きの『フリースタイルドア』を採用することで後席の乗降を後ろ方向ではなく前から行うような動線とすることでリアのルーフを下げ、圧倒的な塊感を演出することに成功しています。

狭いところでの乗り降りは、前に乗る人がサポートすることで問題なく行うことができ、まずは前のドアを1ノッチ開けると後ろのドアを開けてもドア同士が接触することがないので後ろの人から乗り込みそのあとに前の人が乗るという流れです。
流石に普通の5ドアで車格が同等のCX-30と比べると利便性が悪いですが、あくまでも前の席が優先であるという思想です。
後席の乗降は少し面倒ですが、乗り込んでしまえば包まれ感がすごく、快適そのものです。


前ドアと後ろドアの間のBピラーに相当する部分は後ろドアに埋め込まれており、とても頑丈な鉄板で作られているとのこと。
MAZDA3 と同様のプラットフォームながら、センターピラーレスを実現しつつ安全を確保するために、ルーフピラーやシャシーなども強化されているとのこと。


内装は、フローティングテーマを採用し、センターコンソールに設けられた空間で運転席と助手席の一体感を演出しています。


インパネのディスプレイは、ドアを開けたときにグラフィックが演出され、その日の季節や気温などから自動生成されて同じグラフィックを見ることは2度とないとのこと。
そのディスプレイにはエアコンの操作パネルが表示され、温度調整はタッチで0.5℃、長押しで連続して変化し、フリックすると3℃ずつ変わります。


シフトは電動式ですが、他社のハイブリッド車のようなどのシフトポジションにしても既定の位置に戻るタイプではなく、L字型で角にリバースがある形です。


内装の素材は環境にやさしい素材で作られており、ペットボトルのリサイクル素材などを多用しているそうです。また、コルクメーカーとしてスタートしたマツダならではの、センターコンソールにコルクも使用しています。


松田氏曰く、購入の際にはまず一番目に触れる内装から選択し、その後に内装にあった外装色を選ぶといいとおっしゃっていました。

外装は、モノトーンカラーとマツダ初の3トーンカラーを選べます。
3トーンは、ルーフ、ルーフピラー、ボディの3色で、MX-30の塗装のために新たにラインを設置したそうです。
塗装の際のマスキングはすべて人の手により行い、非常に贅沢な仕上げとなります。
マツダの100周年記念カラーとして、『マローンルージュメタリック』がルーフ色にされた特別カラーもあります。


アクセサリーもいくつか紹介されましたが一つ、ウェルカムイルミネーションは、今まではドアを開けるまで点灯しなかったものがキーを持って近づくだけで点灯するようになったとのこと。
松田氏は、自分用にMX-30を買う時に絶対付けると言っていましたw


パワートレインは、マイルドハイブリッドの「Mハイブリッド」。モーターのみでの走行はできないハイブリッドです。
通常のSKYACTIV-Gと同等のエンジンに、アシスト用のモーターをつけた形です。
エンジンの始動も気づかないくらい静かな再始動で静粛性には気を使っているそうです。
また、ディーゼルやSKYACTIV-Xの搭載予定はないとのこと。あくまで、2030年を見据えた電動化商品群の第一弾としてとのこと。


今回トークショーに参加して、正直MX-30って大丈夫なの?と思っていましたが、開発に携わった方から直々に商品の魅力を説明されてものすごい情熱を感じました。

流石に、台数を多く売る予定ではないようですが、MX-30の魅力や私の中での評価が大きく向上しました。

またレンタカーでも見つけて乗ってみたい車の一台です。


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