ホンダ PCX ELECTRIC モニター試乗記 後編




PCX ELECTRIC のモニターを終えたので総括をしたいと思います。


今回のモニター試乗では、約 1,234km 走行しました。航続距離 40km でエネルギーの補充に数時間かかる車両で2か月弱で走った距離にしては良く走ったほうではないでしょうか?(当初は2,000km乗るとか大口叩いてましたけどね(^_^;))


モニター期間中にいろいろ試してみました。

まず何といっても航続距離!(ちゃんとした検証は返却日当日の午前中にやってたりする。。)
バッテリー残量 100% の TRIP 1164.3km 時点から走行し、 0% の表示が出たのが 1207.8km 。距離にすると 43.5km でした。
しかし、ここからまだもう少し走れます。
急激にパワーダウンする『カメマーク』が出たのが 1208.3km で、比較的すぐに出ました。
30km/h を出すのも辛くなってきて帰宅したのが 1214.9km です。まだもう少し走れると思いますが、完全に電欠してしまったら充電口やバッテリーのあるシートが開けられなかったりして面倒なのでこの辺にしときました。
最終的に 50㎞ を超えたので、走行計画もカタログスペックの 40km 程度走るつもりで計画して基本的には問題無いと思います。





2か月乗って航続距離を少しでも伸ばす方法として有効『かもしれない』と感じたたのが、アクセルオフでの空走距離を伸ばして余裕のある運転をすることだと思います。
PCX ELECTRIC には回生ブレーキがありませんので、せっかく貴重な電力を消費して生み出したスピードをブレーキで殺してしまうのはもったいないですからね。
車間距離を開け、先の信号を予測し、後続車に迷惑にならない程度に空走して穏やかに停止する。というのが、街中での電費運転かなと思います。
逆に、信号が少ない田舎道や幹線道路では、アクセルのオンオフをメインでスピードを調節し、カーブ等で減速するときもブレーキでスピードを殺すことを極力行わないことが電費運転につながる思います。
もちろん、必要ならばしっかりブレーキを使っていましたしその準備もしています。


運転の楽しさは、正直言ってカブのほうが圧倒的に楽しいです。
PCX ELECTRIC は、乗り始めて間もない頃はその加速感に魅了されましたが、慣れればそんなの関係ありません。やはり手と足全てを使って運転したいなとは思いました。


気になった点として、セルスタート?スイッチとキルスイッチが一体化した今流行りのキルスイッチですが、操作と応答に2秒程度の時間差があるようです。
走行中にアクセルを開けたままオフにし、直後にアクセルオフてみたところ、2秒弱程度そのスロットルの開度のまま維持されたのちに動力がカットされました。
だからと言って大きな問題があるわけではありませんが、直ちに切断されないとなんだか気持ちが悪いです。おそらく、スイッチの動作からコンピューターが判断するまでのタイムラグでしょうね。
センタースタンドを立てて実験した動画も撮影したので、分かりにくいかと思いますが併せてご覧下さい。




私は普通自動二輪免許を取得して1年経過しているので、一度後ろに父親を乗せて走ってみました。
私はやせ型で、親父は太り気味で私の体重の1.5倍くらいあるので低速域では少しバランスに気を遣いますが、走りだしてしまえば全然大丈夫でした。
加速は当然ながら鈍りますが、ストレスになるほどでもなかったです。


PCX ELECTRIC には、セキュリティアラームが標準装備されており、セットされた状態で動かすとアラームが鳴ります。
セットは、スマートキーの専用ボタンでオンオフします。



最後になりますが、最先端の電動バイクに2か月弱という長い期間乗らせてもらえる機会をいただけてホンダさんには感謝しています。電動というのは、エネルギー源(バッテリー)の問題を除けば内燃機関の乗り物より構造が単純で技術的に簡素にできると思います。まずは原付1種クラスから徐々に電動バイクを普及していき、ロングライドが出来るまでに成長することを楽しみにしています。また、スクーターだけでなくスポーツタイプの電動バイクの登場にも期待しています。
私は、私がライダーを卒業するまでにきっと電動車が広く普及すると思いますから、今のうちに内燃機関搭載のバイクにたくさん乗っておこうと思います!






中編は、8/23現在通常モデルに乗ってないので公開はまだ先です。。(もしかしたら乗らずにハイブリッドだけで出すかも。。。。w)
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