廃業した家業で使っていた車両で、車検が残っていたためしばらく親名義で所有していました。
まもなく車検が切れるぞというタイミングで1日乗る機会が出来たので、ここぞとばかりにラストドライブを楽しんできました。
車両のグレードは分かりません(特に調べてないw)が、ノンターボFR、5MTの車両です。
エクステリア
商用車なので、デザインを気にする人はそれほどいないでしょうが、時代を感じるデザインだと思います。経年劣化のため、ヘッドライトはくすんでいます。
現行のハイゼットは、スーパーハイト系の軽自動車の影響を受けてか顔面デザインの押しが強くなった気がしますが、エブリイは今も昔も優しい顔つきで結構好きです。
セミキャブオーバーで、いかにも軽商用バンらしいスタイリングで特筆すべき点はありません。
ミラーには、電動格納や電動で角度調整などの先進機能はありません!
窓にスモークは一切かかってないので反対側まで丸見えですw
こちらも、特筆すべき点はないと思います。上に行くにしたがって曲線を描きながら狭まっていく美しさ!
同じ時代のハイゼットとは、リアビューが非常に似ているのでよく間違えた記憶がありますw
FR車なので、荷室の高さは高いです。ホンダのアクティバンの代わりに登場したN-VANは、FF車なので荷室の長さは犠牲になりましたが荷室の床の高さはかなり低くなってます。
タイヤは、ブリヂストンの商用車用のタイヤを装着しています。
内装
ハンドルは2スポークの非常にシンプルなデザインでスズキのSマークすらありません。あるのはホーンのマークのみです。
持つ部分は、沢山くるくるすりすりしたせいか、つるつるで滑りやすくなっていました。まぁ、私は運転する際はある程度グリップする手袋をつけるのであまり関係はありませんが。
パワーステアリングはついていますが、仕様か経年劣化のためかは分かりませんが結構重いです。
あと、エアバッグなんていう先進装備はついていません。
ガソリンメーターはイグニッションオフ時でも残量を表示していますが、ガソリンを入れてもすぐにその値を指すわけではなくじわじわ上がっていきます。
ペダルは、当時のスズキ車と共通のデザインのようです。今も昔も変わりませんね!
インパネ周りはチープなデザインですが、商用車ならこれでいいでしょう。
灰皿があることも時代を感じさせます。
シフトレバーはジャバラのブーツを装着していて、シフトストロークは商用車らしく長いです。経年劣化のためか、1速とリバースギアに入りにくいです。
パーキングブレーキは昔ながらのハンドブレーキです。
ルームミラーとルームランプはかなりチープです。
いや、それでいいんですけどねw
運転席の左側、沢山のボタンを装着できそうですが、あるのはリアドアのロックとロック解除ボタンのみです。
集中ドアロックなる先進装備はありません。
ドアの内張りです。
現行車と比較するとびっくりするくらいペラペラです。剛性感のかけらもありません。
あと、パワーウインドウなどという先進装備は搭載されていません。画像のハンドルをくるくる回して開閉します。
シートの表面はビニールで、運転席に至っては乗り降りのしすぎでボロボロに破れています。
リアシートはベンチシートで硬く、まぁ、狭いです。
お世辞にも快適とはいい難いです。
商用バンとして大切な積載性は、4人乗車時でもばっちりです。
後部座席は、折りたたんで足元に収納しフラットにすることもできます。
この機械的な音は私は好きです。おまけ— シ ト ラ ス 🍊 2月になるまで低浮上 (@citrusY_07) 2018年11月25日
ウインカー音 pic.twitter.com/AEVkvUaKNr
機関
エンジンは、K6A型 直列3気筒 DOHC 658cc の自然吸気で、最高出力49馬力、最大トルク6.3kg・mを発生します。(36 kW(49 PS)/5,800 rpm 62 Nm(6.3 kg·m)/4,000 rpm)おまけ2— シ ト ラ ス 🍊 2月になるまで低浮上 (@citrusY_07) 2018年11月25日
エンジン始動&空ぶかし pic.twitter.com/bQHcvy8MFG
まぁまぁ回るエンジンだと思います。3気筒で、しかもお尻の下ににエンジンがあるのでいつでも振動がすごいです。
ドライバビリティ
運転する楽しさやパフォーマンスを追及している車ではないので、まぁこんなもんだろうという印象です。
坂道ではパワーが足らずシフトダウンしないと上りませんが、1,2速は他の軽商用車と同じくかなりローギヤに設定されているので力強く走ります。
経年劣化の影響が多いとは思いますがシフトレバーの動きが悪く、頻繁にシフトミスを発生させてしまうので峠道ではおとなしく走りましたw
先述しましたが、エンジンの振動がすごいので常にどこからかピリピリブルブルと音を発生させています。
車高が高いのでカーブでは大きくロールするため、運転している本人以外なら左右に振られて影響が大きいと思います。
3ペダルなので、ヒール&トゥをしたいですがなかなかし難いなと思います。
まぁ、これはMT車は教習車とこの車両以外乗ったことがない私が慣れていないというのが大きいと思いますが。
空荷の状態で後部座席の左側に人を乗せて運転した時と、助手席に乗せて運転した時とでは、かなり運転感覚に違いが生じました。
後部座席左側に乗せたときは、バイパスでの高速走行でフラフラし、非常に安定しない走りで非常に疲れましたが、その帰りに助手席に乗ってもらったらかなり改善しました。ただし、後輪駆動で空荷なのでリアの接地感は全然ありませんでしたがw
ハンドルセンターも甘く、どんな状況でもまっすぐ走ることはあり得ません。常に舵角修正をしていなければなりません。
総評
走行距離:214.3km
消費燃料:12.43L
燃費:17.24km/L
↑普段はこんなにいい燃費は出ませんw
この車は、はっきり言えばしょぼいクルマでありますが、日本の商業を支える車の一台でありこれからも欠かせないジャンルだと思います。
衝突安全や排ガス規制などの影響で、N-VANやハイゼット キャディーのような車にシフトしていくかもしれませんが、商用車が好きな私としては伝統あるFRの軽商用バンにはいつまでも残ってほしいなと思います。
記事作成時点でこの車両は知人の元に渡りましたが、まだまだ元気よく走るので商用車としてのポテンシャルを最大限に生かしてもらうことを望みます。
おまけ
Twitterに今回のドライブの記録をしています。— シ ト ラ ス 🍊 2月になるまで低浮上 (@citrusY_07) 2018年11月25日
今は、MT車に乗りたい欲が爆発しそうですw
コメント
コメントを投稿