2018年11月。6月に登場したばかりのカローラスポーツHVに乗りました。
当初は9月末に乗る予定でしたが、台風が来たため延期に。
また、その借りる予定だった車両は予定日の数日前に車体側面を擦る事故があったらしく、私はそれを了承して乗る予定だったので残念ですが好都合でもありました。(前日のキャンセルでしたが台風なのでキャンセル料無し)
今回の車両のグレードは『HYBRID G“X”』で、ハイブリッドの下位グレードです。
トヨタは、カローラやクラウンのユーザー平均年齢が高齢なのを懸念し、それを若返らせるために若々しいデザインで勝負を挑んでいます。
グローバルプラットフォームであるTNGAを採用し、完成度が非常に高いクルマとなっています。
エクステリア
個人的には、現行のトヨタ車の中では一番カッコいいと思えるデザインだと思いました。カローラスポーツはオーリスの後継モデルにあたり、引き続きトヨタの共通デザインであるキーンルックが採用されています。
大きく開いたフロントグリルは、下部にフロントウイングのようなデザインを施し、最近のトヨタ車の中では比較的シンプルな印象ながらも、カローラ『スポーツ』と呼ぶのにふさわしい若者受けするアグレッシブなスタイルに生まれ変わりました。
リアバンパーは肉厚でどっしりとした印象で、フロントと同様に大きなグリル様の黒いパネルが埋め込まれています。
リアハッチからバンパーにかけてほうれい線のようなプレスラインが入っており、フロントとの共通点を持たせているような感じです。
テールライトはヘッドライトと似た形で、シュッとした印象です。『コ』の字のラインがスバル車のヘッドライトを連想させます(笑)
横から見るとプレスラインは少なく、あっさりとしています。
コンパクトハッチバックらしいシルエットです。
ミラーは標準的な印象ですが大きく見いやすいです。
可もなく不可もない普通のミラーです。
タイヤは、ブリヂストンのエコピアを装着していました。
おそらく新車装着タイヤだと思われます。
内装
最下位グレードでありながら、トヨタセーフティーセンスが標準装備されていることとナビが装着せれていることで、ハンドルの左右にたくさんのボタンがあります。
主に、右側のボタンでトヨタセーフティセンスの関連の操作をし、左側のボタンの方向キーは、メーター内のインフォメーションディスプレイの画面切り替えに使います。(ほかに、音量と受話ボタンなどがあります。)
デザインは標準的なデザインだと思いますが、安っぽい質感とデザインではないと思います。
メーターは、左側にアナログタコメーターと水温計、中央にアナログスピードメーターと燃料計、右側にインフォメーションディスプレイがあります。
このご時世に、すべてアナログのメーターなのは珍しいと思います。
インフォメーションディスプレイには様々な情報が表示されます。
1.8Lハイブリッド、1.2Lターボの両者の最上位グレードは、中央に大きなディスプレイが配置され、スピードはそこに表示されるようです。
ペダル類は標準的なものです。
フットレストもあるので、楽な乗車姿勢を維持できます。
上に私のサブスマホが乗っていますが、ナビは枠が上に飛び出しています。
エアコン操作パネルとともに、光沢のある装飾がされています。
ハザードランプのスイッチは、従来のように押し込んで点けるタイプではなく『普通のボタン』といった感じで、ハザードランプを点けた感があまりありません。個人的にはマイナスポイントです。
セレクトレバーはストレートです。Bレンジに入れる際、グリップのボタンを押さなければいけないのが少し反応を遅らせます。
また、パーキングブレーキは電動式で、ほぼ自動で操作されるのでエンジン始動から発進、エンジン停止まで一切触る必要はないです。
あと、アームレスト内の小物入れにはUSBソケットとシガーソケットがあります。
セレクトレバーの前方にはEVモードスイッチとドライブモード切替スイッチがあります。
項目は、ECOモード、ノーマルモード、スポーツモードがあります。エンジン始動時のデフォルトはノーマルモードです。
パワーウインドウは、他のトヨタ車と同様に全席オートパワーウインドウです。
前席はスポーティーシートが搭載されています。上位モデルではスポーツシートが採用されます。
私の荷物が乗っていますが。。。
後席は、近年人気のスーパーハイト系の軽自動車と比較するとかなり狭いですが、大人4人が快適に移動できるだけのスペースはあると思います。
足が長いとよく言われる私が座ってみると膝が当たってしまいますが。。。
センターコンソールの後方には小物入れがついています。
トランクはVDA計測方式で352L確保されています。
後席を6:4で分割して倒すことが出来るのでさらに荷室を確保することもできます。
左右のタイヤハウスとスペアタイヤスペースの仕切りの間に微妙なスペースがありました。
ここに何か落としたら、気付かなかったり取り出すのに苦労したりするかもしれません。
床下には、スペアタイヤが搭載されていました。
このご時世、多くがパンク修理キットで済ませているのにも関わらず、あえて重量物ともなるスペアタイヤを搭載することを選んだトヨタに疑問を感じます。
余談ですが、スペアタイヤの蓋を持ち上げた際、取っ手をぶら下がっていたオレンジの紐に掛けられるようになっていました。
こんな細かいところに気を遣うのはさすがトヨタだなと思いました。
機関
エンジンは直列4気筒DOHC1800cc(1797cc)で、最大出力98馬力(5200rpm)、最大トルク14.5kgf・m(3,600rpm)で、トランスミッションはCVTです。
モーターは、最大出力53馬力(72rpm) で、最大トルク16.6kgf・mです。
エンジンとモータを合わせたシステム最高出力は、151馬力となります。
あの有名なプリウスと同じシステムが使われています。
おまけ— シ ト ラ ス (@citrusY_07) 2018年11月18日
メーターオープニング pic.twitter.com/mYxXmqsbKH
空ぶかしをしてみましたが、2500回転くらいまでしか回りませんでした。
カローラスポーツには他に1.2Lターボモデルがあり、CVTと6MTが選択できます。
6MTは新開発のiMTと呼ばれ、自動でブリッピングを行ったりエンジンの出力特性を調節したりする機能が搭載されています。これによりエンストし難くなり、シフトショックの軽減により乗り心地が向上したりします。
MT初心者にはうってつけの次世代MTだと思います。
余談ですが、ホンダのFFスポーツカーであるシビックタイプRにも同様の機能が搭載されています。
ドライバビリティ
ecoモードとノーマルモード、スポーツモードがあると先述しましたが、スポーツモードにすることで、ハンドルが少し重くなるような感覚がありました。レスポンスがよくなり、直進安定性が向上します。ただ、意識してないと分からないレベルで、そういえばなんか重いようなと思って、モード切替してみて気づきました。もしかしたら、所謂プラシーボ効果かもしれませんが(笑)
ハイブリッド車両でありますが、基本的にエンジンが回ります。余程そうっと運転しない限り、低回転ではありますがエンジンが始動します。
トヨタのハイブリッドは、20型プリウスに何度か乗ったことがりますが、そちらのほうがモーター走行率が高めな気がします。
重心は量産車ながら比較的低く、地面をなぞるような感覚で走ります。
今回は、戸倉峠、大山周遊道路をメインに走りましたが、ブレーキやハンドル操作に対してよく反応し、自然に車体がロールして恐怖感なくぐいぐい曲がることが出来ました。
上り坂では若干のパワー不足感を感じます。モーターによるアシストがされている感はあまり感じませんでした。
高速道路では静かに巡行でき、追い越しの際も不安なく行えます。
ただ、セレクトレバーをBレンジにした際のエンジンブレーキで、3000回転程度までしか回らないときと、4500回転程度まで回るときとがあり、それらの基準の違いを見いだせることが出来ませんでした。当然、エンジンブレーキの利き具合やエンジン音の大きさも異なります。試乗を終えた今推測すると、CVTのギア比によってエンジン回転数を制御しているのではないかと思いました。
エンジン回転数が2000回転を超えたあたりから、アクセルペダルに振動が伝わり始め、回転数に比例してどんどん大きくなっていった感じです。
先進運転機能のトヨタセーフティセンスですが、基本的にはリーフと同じです。車線と前走車を認識し、スピードと車間、同一車線走行をアシストしてくれます。ただ、車線認識性能はリーフのほうが若干良いように感じました。
峠道でのカーブで、前方の山肌を障害物として誤認して緊急ブレーキがかかることもありませんでした。
今回は渋滞にもはまりましたが、車線を認識していなくても前走車を認識していれば同じラインを走行するようについていきます。完全停車してからの発進は、軽くアクセルペダルを一瞬軽く踏むかハンドルのボタンを押すかしなければいけませんが、前走車に設定速度の範囲内でスピードを上げてついていきます。なので、渋滞中のノロノロ運転なら運転席でふんぞり返ってハンドルを握っていなくても、まぁ大丈夫っちゃあ大丈夫です。(ダメですw)
でもやはり、私はこの手の機能にまだ命を預ける気にはなりません。
総評
今回のドライブの結果
走行:476km
給油:23.08L
燃費:20.6km/L
でした。
山道を走ったので厳しい条件でしたが、好成績が出たと思います。
この車のコンセプトである、『新世代ベーシック。』にふさわしいクルマに仕上がっているのではないかと思います。
カローラスポーツがこの出来なら、今後登場すると思われるカローラのセダンとステーションワゴンにも期待が持てます。
おまけ
Twitterに今回のドライブの記録をしています。— シ ト ラ ス 🍊 (@citrusY_07) 2018年11月18日
余談ではありますが、今回の撮影はキヤノンの EOS 6D MarkⅡ で行いました。
私の物ではありませんが、とある理由で無償で借りることが出来ました。
普段は、オリンパスの防水コンパクトデジカメの TG-3 を使っており、基本的にそれで満足していたので、6D MarkⅡ で撮影した時は感動しました。そして、当然のように一眼が欲しくなりました(笑)
私が以前お世話になった先生がオリンパスのPENを使っていて、それで撮られた写真の色合いが好きだったのを思い出したので、 OM-D の E-M5 MarkⅡ あたりが欲しいなと思って物色しています(笑)
ミラーレス機はコンパクトでいい!
今回、メインの目的地としていた大山の木谷沢渓流の写真でも載せときます(笑)
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