マツダ デミオ XD 試乗記





淡路島で開催されたイベントに行くために、クリーンディーゼルエンジンを搭載したマツダ・デミオ XDをレンタルしました。
 なお、この手のレビューは初めてで、車の乗車履歴も浅い素人である私の主観や思ったことを書いているだけなので、すべてが正しいとは限りませんのでご了承ください。

エクステリア


 このクラスのコンパクトカーとしては、なかなか迫力のある顔つきをしており、十分な存在感を示していると思います。コンパクトカーとしてはボンネットが長く、スポーティーさを感じ取れます。また、フロントグリルの赤いラインは、ディーゼルエンジンを搭載している証のようです。

 マツダが取り入れている『魂動』デザインをうまく反映できていると感じます。


 リアは、フロントと比べるとおとなしい印象ですが、最近のマツダらしく走りに行きたくなりそうなデザインだと思います。


ホイールはこのモデルでは15インチで、タイヤはヨコハマタイヤのECOSを履いていました。
上位グレードになると16インチホイールが搭載されます。


インテリア ・居住性



最廉価グレードの割には質感は高く、あるべき場所にあるべきスイッチがあり、マツダの思想を反映した洗練されたデザインだと感じました。

オルガン式のアクセルペダルは、運転していて足に疲労を感じることはなく、左足のフットレストも適切な位置にあるので、非常にゆったりとした姿勢で運転することができました。

ただ、ナビゲーションシステムの操作は手元のスイッチでで行うので、直感的な操作は得意ではないのかと思います。また、ドリンクホルダーに飲み物を置いておくとそのスイッチの操作がし難くなるという難点があります。

前の座席に関する居住性は、適切で自然なドライビングポジションを取ることができるので快適ですが、後部座席に関しては、ボンネットを長くしてデザインを重視した影響か少し窮屈に感じました。今回は、一人での試乗でしたので実際に後ろに乗って走行したわけではないので実際のところはどうかわかりません。もしかしたら女性や子供ならちょうどよいかもしれません。


エンジン・トランスミッション

 エンジンは、直列4気筒 DOHC 1498cc の直噴ディーゼルターボエンジンで、最高出力105馬力、最大トルク25.5kgf·m を発生します。
S5-DPTS型(105PS/4000rpm 25.5kgf·m/1500-2500rpm)

 今回乗車した車両は、6速ATで SKYACTIV-DRIVE を採用しています。

 運転した印象では、エンジンがある程度回転しているときの加速感は素晴らしく、体がシートに強く押し付けられるくらい力強く加速します。ただ、停車状態からの加速はなんだかゆったりとしていて思うような加速ができないことがありました。また、マニュアルモードでの走行中は適切にシフトダウンしないと、当然ですが再加速にもたつくことがありました。

ディーゼルエンジンであるため、最高回転数があまり高くなく、ワインディングを走っているときにシフトダウンしてもシステムによって拒否されることがあります。また、停車するためにブレーキをかけながら1速にシフトダウンした際はぎくしゃくしましたが、MT車でも1速にシフトダウンして安定したエンジンブレーキをかけるのは結構難しいと思いますし必要がないので当然の挙動だと思います。

 トランスミッションについて、他の車種にも搭載された SKYACTIV-DRIVE 全体に言えることだと思いますが、停車時にマニュアルモードにした状態で2速に入れることができ、そのまま発進することができるので、雪道などの路面状況がよくないところでの発進にも活躍できそうに感じます。

アイドリングストップについては、エンジンの停止時には若干の振動が伝わり、再始動時にはそれなりの振動が伝わってきます。ブレーキを強く踏み込めばエンジンが停止し、軽く踏めば停止しないようなので、信号の状況を確認してあらかじめブレーキを踏む力を緩めるとエンジンが再始動して、青信号になった時にスムーズな発進ができます。


安定性

 私は普段、軽商用車のエブリイや軽トールワゴンのタントを運転しているので余計に感じるのかもしれませんが、まっすぐ走ります。100km/hを超えて走行している高速道路の追い越し車線でも恐怖を感じることはありませんでした。

 また、ワインディング道路を走る際にもよく曲がり、対向車がカーブから突然現れたときのやや急ブレーキでも安定してハンドル操作に応えてくれるように感じ、あまり恐怖を感じませんでした。インターチェンジの長いカーブでも、修正陀を行う必要はほとんどなく、自分の狙ったラインを走ってくれます。


静粛性

高速走行中も非常に静かで、若干の風切り音とロードノイズはありますがエンジン音のほうがよく聞こえてくるくらいなのであまり気になりません。そのエンジン音も不快な音ではなく、ヨーロッパの高級車に似た上質な音が聞こえてきます。

停車中のアイドリング時は、ディーゼルエンジンらしいカラカラ音が聞こえますが、音楽やラジオをつけていれば全くと言ってもいい程聞こえません。


燃費

カタログ燃費は、JC08モードで26.4km/Lです。
今回、明石海峡大橋を含む高速道路とアップダウンのある山道、市街地を走行して燃費計に表示された値は18km/L程度でした。
満タン法などで計測する必要があったと思いますので、次回からはしっかり計測したいと思います。


感想

運転していて非常に楽しいクルマでした。マツダの中で最廉価のモデルでありながらこの走りをできるのであれば、他の車種も非常に気になります。
次にレンタカーを借りる時もマツダになるかもしれません^^
画像が少し足りない感じなので、次回はもっとたくさん撮ろうと思います…





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